今年度も組込みマルチコアサミット2023を開催致しました。
■開催場所:パシフィコ横浜 ノース304会場(EdgeTech+ 会場の北側奥「ノース館」3F奥)
■参加料 :無料
講演資料を希望される方は;下記よりダウンロード
プログラム
13:00-13:05
アブストラクト:
講演者:
EMCコンソーシアムについて
組込みマルチコアコンソーシアムについて、概要および活動状況について紹介する。
枝廣 正人 氏
名古屋大学大学院情報学研究科 教授
/組込みマルチコアコンソーシアム 会長
1985年NEC入社、EDA研究に従事。情報処理学会坂井記念特別賞、電子情報通信学会業績賞、関東地方発明表彰発明奨励賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。1999年プリンストン大学Ph.D. 1993年より組込みマルチコア研究に従事。2009年携帯電話向け低消費電力化に関し地球環境大賞経済産業大臣賞を受賞。2011年より現職。マルチ・メニーコア向けモデルベース開発について研究。2014年組込みマルチコアコンソーシアムを設立。
13:05-13:40
アブストラクト:
講演者:
マルチコア向けモデルベース開発のためのモデル分割とその設計検証
組込み制御システム等のモデルベース開発利用分野でもマルチコア化が進展している。
マルチコア開発では新規に開発を行う場合と既にコア分割された後に機能追加開発を行う場合があり、
どちらの場合にも対応が可能なように研究を進めている。
本講演では、新規に開発を行う場合を対象とした、マルチコア分割状況をモデルに付加する設計手法について述べる。これによりマルチコア上での動作状況の把握を可能な仕様とし、例えば実装設計において性能要件を満たさない場合に、制御設計者と実装設計者の動作状況共有を容易にすることを目指す。講演ではその実現のための分割設計手法および分割検証手法について述べる。
枝廣 正人 氏
名古屋大学大学院情報学研究科 教授
/組込みマルチコアコンソーシアム 会長
13:40-14:15
アブストラクト:
講演者:
マルチコア技術の普及に向けた取り組み
Popularization activities of multi-core technology
昨今、パソコンのCPUと同様に、ソフトウェアの大規模化やSoftware-Defined化が進む組込みシステムでもマルチコアの搭載が標準的になってきた。しかし組込みソフトウェアに関しては、その動向に反して、マルチコア技術の普及が停滞しており、少数のエンジニア個人のスキルに、開発が委ねられている状況となっている。EMCではこの状況を改善するために、マルチコア技術の普及に取り組んでおり、本講演ではその活動について紹介する。
嶋田 卓尚 氏
執行役員
ガイオ・テクノロジー株式会社に入社後、ソフトウェア開発ツールやテストビジネスに関与
14:15-14:50
アブストラクト:
講演者:
組込みマルチコアハードウェアの最新動向
Latest Trends in Embedded Multi-core Hardware
従来、プロセッサにおける新アーキテクチャのメリットが互換性維持のメリットを上回ることは殆どなく、メジャーサプライヤーの漸進的改良で十分であった。しかし、近年のAI応用の急速な発展により、この関係が逆転し、新アーキテクチャのプロセッサが多数の機関から発表・製品化されている。Multi-Level Intermediate Representation(MLIR)を中心に新アーキテクチャや複数アーキテクチャのサポートを容易にする環境が整備されてきたことも、この流れを後押ししている。
本講演では、HOT Chipsなどの主要な学会発表内容から、こうしたプロセッサについて、特に組込みマルチコアハードウェアを中心に最新動向を紹介する。
荒川 文男 氏
名古屋大学大学院情報学研究科 教授
東京大学大学院工学系研究科 システムデザイン研究センター
1986年株式会社日立製作所入社、中央研究所配属。以来、マイクロプロセッサ、特にアーキテクチャ 及びマイクロアーキテクチャの研究開発に従事。その間、1993-1994年に米国HP研究所にてVLIWプロセッサの研究開発に従事。2007年に東京大学大学院工学系研究科より博士(工学)の学位取得。2009年株式会社ルネサステクノロジ(現ルネサスエレクトロニクス株式会社)に転籍、2013年に退職し、名古屋大学特任教授就任。2015年フェイマーシステムズ株式会社設立、代表取締役就任。
2016年東京大学特任研究員就任、2021年名古屋大学特任教授を退任し、同大学客員教授就任。
14:50-15:00
<休憩>
15:00-15:35
アブストラクト:
講演者:
講演者:
SiFive/RISC-V Overview and Multi Core & Use Case
RISC-Vは大学のプロジェクトから始まり、現在ではコンピューティング業界の主要企業を含む3,800を超えるエコシステムメンバーによって構成されている世界的なオープンスタンダードに成長している。本講演ではRISC-Vがマーケットで注目を集めいている背景や理由、および、RISC-V開発者が設立したSiFive社のProcessorIPラインナップ、マルチコアへの取り組み等についてご紹介する。
サム・ローガン 氏(Sam Rogan)
SiFive Japan㈱
Vice President, President of SiFive Japan
SiFive Japanの代表取締役社長で日本を統括するVPです。30年以上にわたり日本を基盤として活動し、AMD、Spansion、Xilinxでトップマネージメトを歴任し、特にXillinxではジャパンやアジアパシフィックの代表取締役社長を13年間勤めた。
近藤 芳人 氏
SiFive Japan㈱
技術本部長Sr. Director, FAE
1990年にソニー株式会社に入社してからメディアプロセッサの開発に従事。
2012年よりソニーLSIデザイン株式会社にてCMOSイメージセンサー開発従事を経て、2022年10月よりSiFive Japanにて国内における技術サポートを担当している。
15:35-16:10
アブストラクト:
講演者:
メニーコアプロセッサを用いた低消費自律駆動型モビリティ向け
ソフトウェアプラットフォーム実現に向けた取り組み
低消費電力で高性能な処理が可能な組み込システム向けメニーコアプロセッサは、自動運転システムなどの大量のセンサデータをリアルタイムで処理をする組込みシステムで注目されている。本講演では、低消費電力の自律駆動型モビリティ向けソフトウェアプラットフォームの実現に関する取り組みを中心に、低速自動運転の機能(自己位置推定、経路計画、経路追従)の適用事例及び、環境認識アルゴリズムの性能評価について紹介する。
安積 卓也 氏
埼玉大学
理工学研究科 教授
埼玉大学 大学院理工学研究科 教授、株式会社エンブフォー最高技術責任者(CTO)、博士(情報科学)。 名古屋大学 大学院情報科学研究科 博士後期課程修了。立命館大学情報理工学部 助教、カリフォルニア大学アーバイン校 客員研究員、大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教、埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授を経て、2023年より現職。
16:10-16:45
アブストラクト:
講演者:
マルチコアを利用した統合システムにおける課題
Challenges in integrated systems using multicore
次世代E/Eアーキテクチャにおいては統合システム(一般的には頭脳ECUと呼ばれている)が検討されており、その領域ではマルチコアを採用したSoCの利用が検討されている。
また統合システムにおいては、機能統合する技術として例えばHypervisor等の技術が検討されているが、複雑な車載システムにおいてはそれだけでは解決しない問題もある。それらに関しての事例を幾つか紹介する。
坪内 一雄 氏
株式会社デンソー
電子システム技術部 電子システム技術部 担当部長
2001年株式会社デンソー入社。入社後はカーナビゲーションの開発の従事し、その中でソフトウェアプラットフォーム(PF)の開発を担当。2010年にはデンソーとして初めてマルチコアを採用したカーナビ製品を開発した。現在はAdaptiveAUTOSARの開発、次世代の統合ECUにおけるソフトウェアアーキ、PF開発を担当している。
◎最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナーです。
講演に使われました資料は本カンファレンス終了後、順次掲載してまいります。
①EMCコンソーシアムについて
②マルチコア向けモデルベース開発のためのモデル分割とその設計検証
③マルチコア技術の普及に向けた取り組み
④組込みマルチコアハードウェアの最新動向
⑤SiFive/RISC-V Overview and Multi Core & Use Case
⓺メニーコアプロセッサを用いた低消費自律駆動型モビリティ向けソフトウェアプラットフォーム実現に向けた取り組み
【非公開】
⑦マルチコアを利用した統合システムにおける課題
◎最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナーです。
EMCは2014年秋の設立以来、ソフトウェアのためのハードウェア抽象化記述SHIMをIEEE標準にするなど、組込みマルチコアに関する活動を地道に進めております。毎年、Embedded Multicore Summit(EMS 組込みマルチコアサミット)を開催し、最新のマルチコア技術動向をご紹介しております。
◎最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナーです。
EMCは2014年秋の設立以来、ソフトウェアのためのハードウェア抽象化記述SHIMをIEEE標準にするなど、組込みマルチコアに関する活動を地道に進めております。毎年、Embedded Multicore Summit(EMS 組込みマルチコアサミット)を開催し、最新のマルチコア技術動向をご紹介しております。
〇開会のご挨拶
①ハードウェア抽象化記述SHIMと性能見積
<講演者> 名古屋大学大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム 会長 枝廣 正人 氏
②マルチコアソフト開発実践編 ~並列処理の不具合と対策~
<講演者> ガイオ・テクノロジー株式会社 サービス&ツール事業本部 開発3部 浅野 昌尚 氏
③マルチコア・並列化ソフトウェア開発支援環境eMBPの紹介
<講演者> eSOL株式会社 技術本部 R&Dグループ 藤本 洋 氏
④並行プログラミング入門とRustを用いた低レベルプログラミング
<講演者> 大阪大学 大学院工学研究科 准教授 高野 祐輝 氏
⑤車載制御ソフトウェアのモデルベース開発とマルチコアへの期待 【資料:非公開】
<講演者> マツダ株式会社 末冨 隆雅 氏
⑥動的再構成プロセッサDRP その本質と活用
<講演者>ルネサスエレクトロニクス IoT・インフラ事業本部 エンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部 小嶋 伸吾 氏
⑦GPU-style Compilation to High Performance Parallel Processors
<講演者> CEO and co-founder of Codeplay Andrew Richards 氏
★注意:ダウンロードボタンが押せない場合★
ダウンロードボタンが押せない場合にはreload(更新)ボタンを押してページの再表示を試してください。それでもダウンロード
できない場合には上記『Access』より事務局に連絡ください。
◎最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナーです。
■開催概要■(外部サイトへリンク)
最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナー。
本コンソーシアムの活動紹介から始まり、省電力メニーコアプロセッサによる完全自動運転システムに関する講演、日本でも普及が近年急激に加速しているAUTOSARによるマルチコア適用についての解説に続き、更に、制御系マルチコアにおけるマルチコア・ハードウェアの特徴とユースケースに関する講演、そして昨年より策定を進めてきた「マルチコア技術導入ガイド」についてご紹介します。
最後に、例年ご好評をいただいている「開発現場に訊く!」パネルディスカッション「車載AIのシステム設計とマルチコア実装の勘所」と題して、Autowareのリーダである東京大学加藤先生他、業界のエキスパートを集めて多彩な議論を予定しています。
■ご講演プログラムと資料■-------------------------------------------
講演で使われたスライドのPDFがzipされています。講演者が一般公開可能な範囲で開示できるもののみを含んでいるため、一部スライドが無かったり、または講演PDFそのものが無いものもあります。ご容赦下さい。
①組込みマルチコアコンソーシアムについて 【開示、添付】
名古屋大学大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム 会長 枝廣正人 氏
②メニーコアプロセッサによる省電力完全自動運転の実現 【非開示】
埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 安積卓也氏
③AUTOSARのマルチコア適用 【非開示】
株式会社オーバス技術企画ユニット 企画ソフトアーキグループ グループマネージャ 篠原 順文氏
④制御系マルチコア・ハードウェアの特徴とユースケース 【開示:添付】
ルネサス エレクトロニクス株式会社 IoT・インフラ事業本部/コアIP開発統括部 主任技師 鈴木 均 氏
⑤「マルチコア技術導入ガイド」の紹介 【開示:添付】
ガイオ・テクノロジー株式会社 技術開発本部 取締役 岩井陽二氏
⑥《パネル・セッション》
開発現場に訊く! 車載AIのシステム設計とマルチコア実装の勘所 【非開示】
(サブタイトル)プラットフォーム、開発プロセス、安全対応から人材スキルまで
<モデレータ> EJoint代表/テクニカル・ライター 中山 俊一氏
<パネリスト>
株式会社デンソー 基盤ハードウェア開発部 課長 阿部 孝司氏
株式会社ティアフォー 創業者/CTO、東京大学 大学院情報理工学研究科 コンピュータ科学専攻 准教授 加藤 真平氏
イーソル株式会社 取締役 CTO 兼 技術本部長 権藤 正樹
LeapMind株式会社 取締役 CTO 徳永 拓之氏
■開催概要■(外部サイトへリンク)
最新マルチ・メニーコア技術にスポットをあてた専門セミナー。コンソーシアムの活動から“つながるクルマ”における適用など多彩なテーマで実施します。
■ご講演プログラムと資料■-------------------------------------------
講演で使われたスライドのPDFがzipされています。講演者が一般公開可能な範囲で開示できるもののみを含んでいるため、一部スライドが無かったり、または講演PDFそのものが無いものもあります。ご容赦下さい。
①組込みマルチコアコンソーシアムについて (開示)
名古屋大学大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム 会長 枝廣正人 氏
②「マルチコア技術導入ガイド」の紹介 (開示:添付)
ガイオ・テクノロジー㈱/技術開発本部 取締役 岩井陽二 氏
③自動車機能安全でのマルチコア適用 (非開示)
アイシン精機㈱ 主担当 稲垣浩之 氏
④産業用途のマルチコア解析と最適化ツールのためのSHIM2.0適用と重要性
Silexica Japan KK 代表取締役 Weihua Sheng 氏 (開示:添付)
⑤車載制御分野におけるメニーコア技術の現在と展望 (非開示)
ルネサスエレクトロニクス㈱インダストリアルソリューション事業本部 主任技師 高田究 氏
⑥自動運転, Connected/IoT 時代に求められるLSIの特性 (非開示)
㈱エヌエスアイテクス CTO 杉本英樹 氏
⑦パネルディスカッション (非開示)
開発現場に訊く! クルマとFAの最新マルチコアソフト設計
"Ejoint代表 <モデレータ> 中山 俊一
<パネリスト> 三菱電機㈱ 中村稔氏
㈱レグラス 酒井将氏
ガイオテクノロジー㈱ 竹内成樹氏
■開催概要■(外部サイトへリンク)
(パシフィコ横浜 会議センタ 502会議室で開催)
マルチ・メニーコア利活用のためには、システム、ソフトウェア、ツール、ハードウェアが一体となったエコシステム確立が必須である。本セミナーでは、各分野におけるマルチ・メニーコア技術、先端システムからの期待を紹介するとともに、それらをつなぐ技術として組込みマルチコアコンソーシアムにおいて推進している活動について紹介を行う。
①組込みマルチコアコンソーシアムについて
名古屋大学/大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム会長 枝廣正人様
②MBP(モデルベース並列化)を用いたクロスレイヤ設計
名古屋大学/大学院情報学研究科 教授/組込みマルチコアコンソーシアム会長 枝廣正人様
③ソフトウェア向けハードウェアモデルの重要性とSHIM2.0」
イーソル㈱ CTO 権藤正樹様
④EMC WG3(マルチコア適用委員会)の活動報告
ガイオ・テクノロジー㈱ 取締役 岩井陽二様
⑤仮想ECUの活用拡大とマルチコアソフトウェア検証 ~ 仮想マイコン応用推進協議会/vECU-MBD WG活動事例 ~
仮想マイコン応用推進協議会/仮想HILS TFリーダ
日立オートモティブシステムズ㈱/技術開発本部 主管技師長 宮崎義弘様
⑥並列ソフトウェア開発の手戻りを防止するマルチコアMBD環境
ルネサス エレクトロニクス㈱/オートモーティブソリューション事業本部
/共通技術開発第一統括部 主任技師 鈴木均様
⑦パネルディスカッション 「開発現場に訊く! マルチコア/メニーコア対応プラットフォームの課題と現実解」
EJoint代表 / テクニカル・ライター中山 俊一(司会)
<パネラー> ㈱デンソー/基盤ハードウエア開発部 担当課長 阿部孝司様
㈱エヌエスアイテクス /開発部 担当課長 九里雅史様
ガイオ・テクノロジー㈱ 藤原康弘様
■開催概要■(外部サイトへリンク)
組込みマルチコアコンソーシアムのメンバ企業を中心に、マルチ・メニーコア技術の関連企業や有識者による講演で構成した、マルチコア・メニーコアに特化した技術セミナです。
講演資料
※講演で使われたスライドのPDFがzipされています。
講演者が一般公開可能な範囲で開示できるもののみを含んでいるため、一部スライドが無かったり、
または講演PDFそのものが無いものもあります。ご容赦下さい。
1) 組込みマルチコアコンソーシアムについて
2) SHIM: ソフトのための国際標準ハードウェアモデル記述
3) MBP: モデルベース並列化ツールの実用化
4) MCoT マルチコア・オブ・シングス? マルチコア適用ガイド策定に向けて
講演資料
※講演で使われたスライドのPDFがzipされています。
講演者が一般公開可能な範囲で開示できるもののみを含んでいるため、一部スライドが無かったり、
または講演PDFそのものが無いものもあります。ご容赦下さい。
1)組込みマルチコアコンソーシアムについて
2)ソフトウエアのための国際標準ハードウエアモデル記述SHIM1.0による性能見積とSHIM2.0の方向性
3)MCoTマルチコア・オブ・シングス?
4)モデルベース並列化ツールの実用化
5)Automotive multi-core trends in Germany
6)マルチコアが実現するルネサスの車載コンピューティング・プラットフォーム
一般社団法人 組込みマルチコアコンソーシアム
〒104-0042 東京都中央区入船1丁目5-11 弘報ビル5階